遊戯王VRAINSが面白い理由は三つある

 

http://www.anime-gallop.co.jp/sozai/index-sozai/%E9%81%8A%E6%88%AF%E7%8E%8BVRAINS%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC.jpg

俺はなにげなくネットで「遊戯王VRAINSが面白い理由は三つある」と検索してみた。だが、思っていたほど世間はVRAINSをほめたたえていなかった。というわけで俺が遊戯王VRAINSが面白い理由を三つ数えてみた。

 

遊戯王シリーズの歴史は長く、VRAINSは6作目で、遊戯王シリーズは20年以上続いている。歴史がながいのでいろんな派閥のオタクがいて日がな熱き決闘<デュエル>を繰り広げているのだが、そんなややこしい事情はどうでもいい。今までの遊戯王のことは何も知らなくていいが、とにかく遊戯王VRAINSの面白さを知ってほしい。たったの三つなので、すぐに読み終わるはずだ。致命的なネタばれはないのでネタばれアレルギーの人もあんしんしてほしい。

 

遊戯王VRAINSの面白いところ

 

1、世界観

2、キャラクター

3、わかりやすい

 

 

1、世界観 ― リアルなネット世界

俺のブログを読んでいるということは、はてなブログまとめサイトSNSを日々使いこなしてネットの海にどっぷりつかっている人がほとんどだろう。遊戯王VRAINSはまさにそんな奴らの話である。

 

VRAINSの世界では自作アバターを使ってVR空間(LINK VRAINSと呼ぶ)で娯楽として遊戯王カードゲームでバトル(デュエルという)が大流行している。電脳世界VRAINSではヒーローとして大人気になった主人公の「Playmaker」や、アイドルの「ブルーエンジェル」、ファイトマネーを稼ぐ「GO鬼塚」のようなデュエリストが活躍している。

デュエリストの試合中継は動画サイトを通じてスマホ型の端末に配信される。デュエリスト専門のカメラマンが存在し、人気デュエリストについての書き込みがSNS掲示板で活気がある。

 

お気づきであろうか。現実の俺たちが使うネットによく似ている。特に、昨日まで人気だったネットアイドルが一度のスキャンダルで一気に悪口を書き込まれるところなどそっくりだ。

 

そんな世界で、匿名アバターの高校生たちが自分の目的のためにデュエルする。それを大勢のネット民(VRAINS民というべきかもしれない)がエンタメ化して、歓声を送ったり罵声を送ったりしている。2018年の今、リアルタイムで視聴するからこそ、その熱気を体感できるはずだ。

 

遊戯王はいつもファンタジーっぽい要素があるので、ファンタジー好きの人にもおススメだ。VRAINSでは自分の意思で動いて喋るAIが登場する。こいつらの存在はかなりファンタジーで、ミステリアスだ。そのうちの一人、Ai(アイ)という奴はCVが櫻井孝宏で、明らかに怪しいのに、気が付いたらなりゆきと利害の一致で遊作の相棒になってしまった。俺は根性がゆがんでいるので、こいつがいつ遊作を裏切るのかと思うとワクワクしてくる。

 

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これがAi。この櫻井孝宏が怪しい2018

 

2、キャラクター ― 「復讐の使者」で「リアルな高校生」

めざとい人ならすでにお気づきかと思うが、主人公の「Playmaker」とは、アバターのアカウント名であり、ハンドルネームだ。要は本名じゃない。現実での彼は「藤木遊作」という、普通のボッチちょっと教室で浮きがちでコミュ障人付き合い苦手なタイプの高校生だ。ネットの匿名ヒーローも、現実世界ではそこらへんにいる一般ピーポーである。

 

遊作がLINK VRAINSのヒーローになったのは訳がある。遊作は十年前に拉致監禁デュエルによる虐待を受け、衰弱してしまった。のちに救出されたが、壮絶な経験が忘れられなかった遊作は ①被害者として事件の真実を知る ②事件の加害者に復讐する ③監禁中に支えてくれた友人と会う ためにPlaymakerとなった。そのためにネットギャング狩りをしていたら、VRAINS民からヒーロー認定されたというわけだ。(ちなみに遊作が何かあるごとに三つ数えるようになったのはその友達の影響だ。この記事でもそれにならって三つ数えている。)

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Playmaker(VRAINSのすがた・変身後)

 

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藤木遊作(現実のすがた・変身前)

 

こんな感じで、VRAINSの登場人物はだいたい二面性がある(ないやつもいる)。ネットとリアルのキャラが違う奴もいるが、そうでなくても精神がねじくれていたり、本心を押し隠していたりいろいろだ。

 

そして、みんなはっきりとした目的があり、そのためにデュエルで決着をつける。その目的とは、復讐であったり、ファイトマネーであったり、VRAINSの破滅であったり、電脳ウイルスの除去プログラム入手であったり(除去できないと死ぬ)する。どれもこれも命懸けだ。みんな必死なのだ。必死だからこそ、デュエルがかっこいい。

 

テレビ東京公式のキャラ紹介は1クール目の頃の相関図だが、この二面性をうまくデザインしていて最高に面白いので見に行ってほしい。右上のINTO THE VRAINSボタンでVRAINSの姿とリアルの姿が切り替わる。VRAINSは変身ヒーローものでもある、ということがよくわかるはずだ。

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-vrains/chara-a/

 

ちなみに、ヒロインも主人公と同じフィールドで戦っているので、バンバン過酷な目に遭う。消滅したり、洗脳されたり、昏睡したり、高所から落ちたりする。序盤では兄に反対されてるのに隠れてアバターをつくりネットアイドルをやっていたが、主人公と兄には正体が即バレだったのはなかなか見ていてつらかった。

 

3、わかりやすい ― 王道要素と筋の通った構成

VRAINSは、VR空間で仮の姿に変身した高校生たちが、おのれの目的のためにデュエルで敵を吹っ飛ばしていく話だ。

 

…とても分かりやすい。しかも、今までの遊戯王とちがい、デュエルするパートと話を進めるパートとの区切りがとてもすっきり整理されているので見やすい。遊戯王カードゲームのデュエルはどうしても一戦が長くなりがちなのだが、デュエルが何話かに分かれても見ていて疲れない配分だ。

 

それと、ちょいちょい総集編を挟んでくれる。これに文句を言っている人もいるが、総集編自体も面白いし、ずっとデュエルが続くと話がどこまで進んだか忘れがちになってしまうのでとてもありがたい。

 

遊戯王は1シリーズごとに3~4年くらい放送する。VRAINSは始まって1年すぎたところだ。なんでこんな中途半端な時期に紹介するのか? 今紹介した三つの面白いところは、最初の1話からぎゅっと濃縮で入っているが、一年経ってもそれは変わらなかった。だから、自信をもって面白いとおススメできる。

 

それに、ちょうど一つの大きな事件が終わったところだからだ。今からなら、話に追いつきやすい。今だ。今がチャンスだ。今、見るんだ。テレ東では水曜6:30~放送中だ。

 

何? 家でテレ東系列が見れない? 今までの放送を見逃しちゃったから見たくない?

そういう人はニコニコで見るんだ。テレ東から一週間遅れで、放送している。生放送なので予約もできる。しかもなんと!1話と最新話は常に無料だ。今ニコニコにある最新話を見れば、次の水曜日の話が予習できる。

 

今すぐ遊戯王VRAINSの面白さに飛び込んできてほしい。INTO THE VRAINS!

 

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